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「こづゆ」− 芋煮会で会津の郷土料理をつくる
2009/10/17 会津こづゆ・仙台芋煮レシピ/文責 TOMITA GIKEN
師走だというのに何故このタイミング?
とか思わないで欲しい.
我が研究室も本年度で店じまいのため,
研究室内随一?のシェフとして芋煮レシピを記載しておく.
特徴は,
- 総天然だし!
- ホタテ貝柱ダシの大量物量投入!
- 朝一で手に入れる新鮮な東北の食材!
- 無駄に写真入りの記事!
- 友釣り!
レシピには「こづゆ」の他,スタンダードな「仙台芋煮」も記載!
目次
0.会津の郷土料理「こづゆ」とは?
こづゆが古くから会津武家の正月料理として振る舞われてきたのにはある理由がある.正月には分家筋の家主が本家へと集まって新年を祝った.その際に膳料理が振る舞われるのだが,お腹をすかせて主人を待っている家族のためにこれら膳料理にはいっさい手をつけずに持ち帰り,後日家族と共にご馳走になる風習があった.食事を全て持ち帰ったのでは腹が空いてしまう.そこで,こづゆの出番.出来上がったこづゆは「大平」という大型で蓋付きの丸い漆塗りの器に鍋から移されて座敷に運ばれる.そこから「手塩皿」といわれる浅めの朱塗り椀に汁ごと盛られる.この手塩皿はわざと底が浅くつくってある.そのためすぐに食べきってしまうわけだが,それは「お腹が一杯になるまで何杯でもおかわりしても良いよ」という本家から分家当主への心づくしである.酒の肴としても振る舞われた.干し貝柱をふんだんに使った贅沢な汁である.別名を煮肴,重のつゆとも呼ばれていたのはうなずける.
その後,こづゆは正月料理やお祝い日の献立としてつくられる逸品となり,祖母から母へ,母から娘へと世代を超えて受け継がれ,いまでも広く愛されている.地方によっては,煮肴,つゆ煮など呼び名の違いや,鶏肉,ちくわ,山芋,マイタケなどを加える材料の違いなどは若干あるが,具だくさんの山の幸を貝柱のだしで煮込むという特徴の煮物である点はかわらない.基本となる材料は,里芋,人参,椎茸,糸蒟蒻,木耳,貝柱,豆麩など,縁起を担ぎ奇数の数をそろえ,貝柱のだしで薄味に煮込む.煮込みのコツは,それぞれの素材の味を感じることが出来るような薄味であること,煮くずれしない加減で煮込むこと.正式には,全ての具材をあらかじめ別鍋で火を通し,最後に貝柱のだし汁に合わせるという手の込んだ作り方をする.大変なので芋煮の時にはまとめて煮るのがよいだろう.
「調理の基本は貝柱重視の薄味で,旬の素材を入れて季節感のある山里を演出するところが,こづゆの奥の深さ」.わらび,筍,インゲン,銀杏など,会津の里山を感じることの出来る逸品なのかもしれない.
ところで何故貝柱ダシなのか?何故豆麩を入れるのか?これは会津が海を持たない内陸であることに起因する.当時会津藩は新潟を通じて越前と交易を行っていた.当然山奥なので鮮魚は使えない.そこで,干し貝柱や棒鱈(!)といった海産物の干物を使ってダシをとる食文化ができあがった.豆麩は一説にはイクラの代用といわれている.
会津の自然と人々の温かさの中で,今も会津を味わうことが出来る「こづゆ] は,極上の会津食文化だ.
(下記URL参照 かなり改変 20091104 文責 TOMITA GIKEN)
http://sozaihiroba.sakura.ne.jp/sblo_files/gokujouaizu/gokujou/koduyu.htm
1.買い出し編
買い出し編まとめ
- こづゆ
- 仙台芋煮
- その他
里芋,ゴボウ,人参,シメジ,椎茸,蓮根,長いも,なす,青物,糸こんにゃく,豆麩,薄口醤油,みりん,酒,塩,砂糖,貝柱ダシ,万能だし
里芋,ゴボウ,人参,シメジ,椎茸,大根,ネギ,豚肉,こんにゃく,焼き豆腐,みそ,おろし生姜,濃口醤油,みりん,酒,万能だし
キッチンペーパー,ピラー,包丁,料理用に使えるビニール袋(特大)
2.ダシのとり方
3.具材の下ごしらえ
4.当日作業
5.サンマや釣り竿を用意しましょう

広瀬川は杜の都仙台のシンボル.都心部の西側を貫いています.百万都市としては珍しく広瀬川は中流域にあたるため,秋口になると鮎の友釣りをする方々が市内各地で見られます.もう少し上流に行けばイワナも釣れます.

見事な友釣りの様子に拍手喝采していると新鮮な鮎を提供してもらいました.

良く焼けました!鮎は苔を主食にするようで,内臓がとてもおいしい.

仙台の北東にある“女川”は本州一のサンマ漁獲高を誇ります.(今年は一位).新鮮で背の太いサンマを朝一の魚やさんに手配してもらいました.芋煮と共に秋の河原の風物詩.
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コメント
- >>まぎぃさん
- ぐわぁぁぁぁ!(゚ロ゚)
ウマソウだぁぁぁぁぁ!!!
なぜか福島は芋煮会ってやらないんですよね、、、
仙台や山形では当たり前の行事みたいですね?!
コンビニに薪が売っているとか・・・
嫁にクドクド言われますが・・・2人でやってもねぇ(-_-;)
- >>まぎぃ
- 芋煮なつかしっちゃ〜
サツマイモも入れるとさらに美味しくなりますよ
あ〜
おいしそうだなや〜
- >>まぎぃ
- 「こづゆ」と聞いて、訪れずにはおられんかった。
ウチは、よくお正月になると、ばあちゃんが劇旨のこづゆを作ってくれてたなぁ。なにせ、会津出身の家系なんで。
ぱっと見、ふつーの汁に見えるけど、すんごい贅沢品なんだよね。
ってか、このブログ、大作ですなぁ。
- >>まぎぃ
- イゲタの醤油もよろすく。
- >>azuboさん
- >>azuboさん
たしかに福島って芋煮やる人は少ないんですよね.
昔いわきに住んでいたときもご近所でやってた人はいなかったなあ.
皆さん芋煮の存在は知ってはいるんだけどもね.
子供の頃,一度だけ家族で芋煮をしたことがあります.
背戸峨廊だったかな.
鍋とバーベキューセットを持って行きました.
2,3グループがバーベキューしてるくらいでした.
仙台の広瀬川の惨状を知ってる人間からしたら大変に平和的で良かったです.
azuboさんの奥さんは仙台出身だから秋になると血湧き肉躍るんでしょうねえ.
来年の秋あたり皆さんでやりますか?
#コンビニの薪,今では当たり前ですけど,仙台に来た頃は”ありえない”と感じました.だってどこのコンビニに行っても軒下に積んであるんですもん.
- >>よっしーさん
- よっしーさんこんばんは(^o^)/
芋煮はいいですよね〜.
今回は飛露喜と十四代が手に入ったので芋煮の味も格別でした!
ビールもいいですけどやっぱり芋煮には日本酒が一番!
サツマイモですか(O_o)
やったことないですけど甘みと旨みが増しておいしくなりそうですね!
お雑煮にさつまいも入れるところもあるらしいし.
ちなみにサツマイモ入れるとおいしいのは仙台芋煮(味噌)でしょうか?
それとも山形?
- >>ぽちさん
- ぽちも会津だったのか!
うちの本家も会津藩!
なんでも会津藩当主の教育係だったらしく,戊辰戦争の折には命からがら北海道へ落ち延びたらしいです.
こづゆって本当に贅沢品なんだよね.
山間部なので当時海産物の乾物は本当に貴重だったらしく,ホタテ貝柱や棒鱈でダシを取るなんて武家屋敷でも正月くらいしかゆるされなかったみたい.山の幸と海のダシが効いたこづゆは東北有数の絶品料理だと思います!
ちなみに,このブログのPDF版もあるので興味があったら送りますよ〜.
- >>Gillainさん
- 井ゲタ醤油???
Gillainって島根出身だったっけ?
それともイゲタ醤油って福島にもあったっけ?
うちは昔からキッコーマン丸大豆と島根のしじみ醤油ですよ.
イゲタは買ったことないので今度試してみようかな.
- >>まぎぃ
- 会津の味の大名(イゲタ醤油)でつ。
うちのばあちゃんちでつ。
- >>まぎぃ
- ブログのPDF???ちょーだい、ちょーだい。
母親に見せてみるわ(笑)
最近、母親がこづゆを作るようになったんだけど、ばば様の味には到達できていなかったりする。
基本的な作り方は同じはずなんだけどねぇ。
- >>まぎぃ
- さつまいもは仙台の方にいれると美味しいですよ!
仙台っ子からすると山形の芋煮は物足りないです(爆弾発言)
この前ヨーグルト味の日本酒を飲みました
なかなか美味しかったですよ!
- >>Gillainさん
- 味の大名!
昔家で使ってたことある!
祖母方で醤油醸造してるなんてうらやましい.
もやしもんだね!
- >>よっしーさん
- さつまいもは仙台芋煮ですね!
了解です.
来年是非やってみますね.
>>仙台っ子からすると....
おおおおおおをををを.
山形県人との血で血を洗う争いが再び...
ってか,ぶっちゃけ私もそう思ったので山形芋煮を作らずにこづゆ(醤油ベース)を作ったのでした.山形芋煮はコクを出すのがなかなか難しいんだよな〜.異論は認める.
>>ヨーグルト味の日本酒
ヨーグルトとはめずらしいですねー.
ヨーグルト味のビールとかカシス日本酒とかなら飲んだことあるけど.
日本酒のほのかな甘みとフルーティーな香りがヨーグルトの酸味とあうかもしれないですね!
まろやかな美山錦より酸味がある雄町とか千本錦なんかと相性がよさそう.
今度見つけて試してみます!
- >>ぽちさん
- PDF送りました!
でも分量が10リットルとかなのでご家庭で役に立つかどうか...
最後の味付けなんかもレシピにするのが難しいんだよね.
適量,微量,最後に味をととのえる....

朝市のダシ売り場.荒削り節は一番左.右側は花カツオ.スーパーなどで袋売りされているアレ.燻製にされる前のカツオであり,本来の鰹節とは違う.
朝市で見つけた【あご】.トビウオの煮干しのこと.そのまま食べるとかなり癖があるが大変良いダシが出る.
用意した鰹節とあごの煮干し.
一晩つけた昆布に荒削り節を入れる
昆布はもう柔らかい
あごを2,3片に割って投入
火にかけ,灰汁が出てきたら適時すくい取る
ダシを取ったら,【さらし】か【キッチンペーパー】で濾す
濾し終わったダシ殻.昆布は再利用すると良い.削り節もうまいのだがあまり食べると胸焼けするので程程に.
濾し終わったダシの中に椎茸を投入
貝柱は砕けた安い奴でよい.1パック千円ほど.贅沢に3パック.
貝柱をこぼさず余さず容器に投入する.至福の時.
うむ.大量.どれだけ濃ゆい貝柱出汁ができることか.
里芋の六方剥き.頭とおしりは黄色い色の繊維質部分が見えなくなるまで豪快に切る.皮も同様にかなり厚めに六方剥き.
里芋は金属たわしで水洗い.
六方切りその1.頭を豪快に切る.黄色い部分が無くなり白い部分が見えるまで.
六方切りその2.お尻を同様に豪快に切る.
六方切りその3.皮をかなり厚めに切る.綺麗な六角形を目指そう.
大きいものは食べやすい大きさに切る.
一通り切った里芋は
あらかじめ鍋で下茹でしておく.お湯から茹でる.鍋に塩を入れ沸騰したお湯にいれて串が軽く通る程度まで茹でる(10分くらい).
レンコンは節の部分と古い切断面を切る.ピラーで適当に皮を剥いたら後は厚めの銀杏切り(1.5cmくらい)にして食感を楽しむ.
切ったレンコンは酢水にしばらくつけてあく抜きをする.
ナスのヘタは鉛筆を削るように切り落とす.
ナスは厚めの銀杏切り(1.5cmくらい).切ったら水に浸けてあく抜き.
長芋はピラーで皮をむいた後に
2cmほどの厚めの銀杏切り.
せせらぎでビールを冷やします(超重要!!!).
竈を準備(30分くらいかかります).
いよいよホタテ貝柱だしのお出まし!
万能ダシ(全量の3/4)を入れたあとホタテを投入!
いい感じです.
人参入りました
ゴボウ入ります
レンコン入ります
うむ.
里芋入ります.煮えにくいので初めから入れます.
火が通りにくい具材(人参ゴボウ蓮根里芋)は全部はいりました.
里芋はあらかた火が通った
お湯が沸々したら長いもを入れます
長いも入りました.
里芋が大方煮えたところでシメジ,椎茸,なすを入れる
再度ひと煮立ちしたらまず砂糖で甘みを出す.次に薄口醤油,みりん,酒をいれ味付け.あまり醤油色を濃くしないように最後に塩で味を調える.里芋が煮えたら糸懇,三ツ葉,豆麩を入れ,最後のひと味を調える.



